病気のシグナル?足の甲のむくみの9つの原因と5つの解消法

 

「足のむくみ」というと、ふくらはぎの“むくみ”を思い浮かべる方が多いと思います。

でも、ふくらはぎだけではなく「足の甲」がむくむこともあります。「いつも履いていた靴がきつく感じる」「くるぶしや足の甲の骨がみえない」…足の甲がむくむと、こんな症状が現れます。

むくみの多くは血行不良が原因の一過性のケースが多いと言われていますが、思いもよらない病気のシグナルを体が(足の甲が)発している場合もあります。

今回は、足の甲のむくみのメカニズムや考えられる原因、むくみの解消法や体験した方からの声をご紹介したいと思います。

 

スポンサードリンク

 

そもそも「むくむ」のは何故?

323

私たちの体は、生命を維持するために新鮮な酸素と栄養素など必要な成分を、血液にのせて体のすみずみまで行きわたらせています。

心臓がポンプのような働きをして、動脈側から水分や栄養分を細胞へ送り、細胞内で不要となった水分や老廃物は静脈やリンパ管へと行き、再び心臓へと戻っていきます。

静脈やリンパ液の流れが何らかの原因で悪くなると、この循環が滞り、老廃物を含んだ水分(間質液)が行き場をなくして「むくみ」が起こります。(※間質液とは、毛細血管と細胞の間で栄養分の供給や排泄物の運搬などをする液体)

足の甲がむくむ原因

mukumiasi

足の甲のむくみは、一過性の場合や、内臓疾患などの病気が原因で発生するケースが考えられます。

塩分の摂りすぎ

足の甲のむくみだけでなく、全てのむくみの原因として挙げられるのが「塩分の摂りすぎ」です。

インスタント食品やジャンクフードなどで塩分を摂りすぎると、細胞に浸透して血管の外に水分が余分に排出され、血しょう成分が増えすぎて静脈やリンパ液の流れが悪くなり、むくみを引き起こします。

長時間のデスクワークや立ち仕事による血行不良

人間は起きている間、立っても座っても常に足の甲が体の一番下にあります。むくみの原因となるのは余分な塩分と水。これらは重力の影響を受けるので、起きている間はどうしても下に(足に)溜まりやすくなります。

さらに、長時間の立ち仕事やデスクワークなど、あまり体を動かさないで同じ姿勢でいると、筋肉が固まり血行が悪くなります。血行不良がリンパ管の動きを鈍くし、足の甲に水分や塩分がたまってむくみを引き起こします。

冷え性

3つめに考えられる原因は冷え性です。冷え性は、手足の先などの四肢末端や上腕部、大腿部などが温まらず、冷えているような感覚が常に自覚される状態のことを言います。

血行不良が引き起こす症状ですが、血液がうまく循環しないと余分な水分や老廃物を再吸収しにくくなり、足の甲がむくむという状態を起こします。

足の甲のむくみの他に、手足の先が冷たい、頭痛や肩こり、のぼせやめまい、動悸などがある方は、冷え性が原因かもしれません。

また、冷え性には自律神経による血行不良が原因によるものもあります。慢性的に不安を抱え自律神経が安定していない人は注意が必要です。

筋力の低下

筋力の低下も、足の甲のむくみの原因のひとつです。

普段私たちが意識する筋肉の役割は、歩いたり、走ったりといった体を動かすためのものですが、実は、筋肉は体の組織を支え、下半身の血液を心臓へ送るという重要な役割も果たしています。特に脚の筋力が少ないと、血液の循環が悪くなってしまい、足の甲のむくみにつながります。

ホルモンバランスの乱れ

生理前になるとむくみを感じるという女性は多いのではないでしょうか。これはホルモンの影響によるものです。排卵のあと生理までの期間は黄体ホルモンが多く分泌される黄体期と呼ばれ、妊娠に備えて体に栄養分や水分をためこむようにしてくれています。体がむくんでしまうのはその一環だと考えられていますが、これは通常のサイクルなので心配はいりません。

気を付けなくてはいけないのは、ホルモンバランスの乱れです。ホルモンバランスの乱れは自律神経の乱れに直結し、血行不良からむくみを引き起こしますから、生理周期が一定でない人や生理痛がひどい人は注意が必要です。また、ストレスや不規則な生活、睡眠不足、過度なダイエットなどもホルモンバランスの乱れにつながりますので、気を付けましょう。

内臓疾患によるもの

内臓疾患の初期症状として足の甲にも影響が出て腫れることがあります。

足のむくみが出る主なものとして、心不全、静脈瘤、肝硬変、脚気、低タンパク血症、腎臓肝臓の疾患などがあげられます。

足の甲のむくみが初期症状として出る病気

a92e8d10ed65b5693b6c85b1a6b34a2f

一過性ではなく、足の甲のむくみが初期症状として現れる病気にはどんなものがあるのでしょうか?

旅行者血栓症(静脈血栓寒栓症)

飛行機など乗り物の中で、長時間同じ姿勢で狭い椅子に座ったままの状態を強いられると、足の血液の流れが悪くなり、静脈の中に血の塊(静脈血栓)ができることがあります。

この静脈血栓は歩行などをきっかけに足の血管から離れ、血液の流れに乗って肺に到着し、肺の動脈を閉塞してしまいます。これが「旅行者血栓症」です。

以前は、飛行機のエコノミークラスの乗客に多くみられたので、「エコノミークラス症候群」と言われていましたが、ビジネスクラス以上の乗客や、長距離運転手、タクシー運転手などにも発症することが知られ、「旅行者血栓症」とも呼ばれるようになりました。

この「旅行者血栓症」の初期症状が、足の甲のむくみや痛み、変色などです。

重症化すると心肺停止で死亡することもあります。

肝臓・腎臓・甲状腺の病気

肝臓や腎臓など内臓疾患が原因で足の甲がむくむことがあります。

・肝臓は、タンパク質の合成や貯蔵を行ったり、体の老廃物を分解したりする大切な臓器です。そのため、肝臓機能が低下した場合も、足の甲や体全体にむくみを感じることがあります。そのほか、高血圧・倦怠感・食欲不振・疲労感・血尿などの症状が出ます。

・腎臓は、体の余分な水分や老廃物を排出するための大切な役割があります。腎臓の機能が低下すると水分が体内にたまってむくみの原因となります。そのほか、黄疸・倦怠感・爪が白くなるなどの症状が出ます。

・甲状腺の機能が低下すると、甲状腺ホルモンが十分に分泌されなくなります。甲状腺ホルモンは全身の代謝を維持するのに重要なホルモンで、このホルモンが不足すると、むくみが発症し、足の甲に症状が出ることもあります。

心不全

心不全とは、心臓のポンプとしての働きが低下し、全身の臓器に必要な血液量を送ることができなくなった状態をいいます。

この病気の代表的な自覚症状は、動悸・息切れ・呼吸困難、さらに、体の血液が心臓に戻りにくく滞ることで、むくみが発症します。

 

スポンサードリンク

 

セルフチェックの方法

yjimage

このように怖い病気のシグナルかもしれない「足の甲のむくみ」。

一過性のものなのか、病的なものなのか、どうやって見分けたらいいのでしょう?

痕が残るか、すぐに消えるか

足の甲を指で押してみてください。凹んだあとすぐに戻りますか?すぐに戻る場合は一過性のむくみであまり心配はいりません。なかなか戻らない場合、もしくはそもそも凹まない場合は、そのむくみは病気のサインかもしれません。

左右の足で差があるか

足の甲に出るむくみは、長時間の立ち仕事やデスクワークで頻繁に起こりやすいものです。でも、そのむくみ方が左右の足で差がある場合、どちらかの足だけに出ている場合は注意が必要です。

左右の差が1センチ程度なら心配はないようですが、明らかにどちらかの足だけがむくんでいる場合は、早めに病院で受診した方がよいでしょう。

むくみが長く続く

仕事の後、毎日むくんでいても、翌朝に良くなっているならば、それは一過性のむくみである可能性が高いといえます。

でも、足の甲のむくみがなかなか治まらず、さらにはしびれや痛み、皮膚の表面の色が変わるなどの症状が出てきた場合は、早めに検査を受けた方がよいでしょう。

むくみ解消法(一過性の場合)

yjimage

セルフチェックをして、「足の甲のむくみ」が病気のシグナルと思われる場合、また、むくみの他に症状がある場合は、早めに病院を受診しましょう。

ここでは一過性の足の甲のむくみの解消法をご紹介します。

マッサージ

以下の方法で足のマッサージをすると、むくみの症状が和らぎます。お風呂上りに行うと更に効果的です。

①両手で足の裏を掴んだら、親指で裏全体をまんべんなく押します。

②足の甲も同様に押します。

③足の親指を掴み、指の付け根から爪先に向かってひっぱるようにします。

④両手で足首を掴み、そこから膝まで左右の手で交互に擦りあげます。リンパ液を膝下まで流すイメージで行います。さらに、膝下から膝裏へと擦ってリンパ液を膝裏まで運びます。

⑤膝裏を数回押して刺激したら、太ももをふくらはぎと同様に擦ります。この時、リンパ液は足の付け根に流すイメージで行います。

⑥足の付け根にある鼠径リンパ節を入念にほぐして終了です。

足の甲のむくみをとるツボ

足のむくみをとるツボもあります。

  • 足心…足の裏のちょうど真ん中にあるツボ。腎臓に作用して体内の水分量を正常に調整してくれるので、むくみ解消に効果があります。
  • 心臓…足の裏の中指と薬指の間を34㎝ほどかかと側に下がったところにあるツボ。左足のみにあり右足にはありません。足のむくみ取りに最適なツボです。
  • 陰陵泉…膝下の脛の内側にあるツボ。体内の水分の巡りをよくするツボで、むくみに効果があります。
  • 復溜…内くるぶしの中心から指2本分上に上がり、アキレス腱のキワにあるツボ。水分を排出する効果の他、冷えや生理痛などの症状にも効きます。

軽い運動

足の甲のむくみを取るのに、軽い運動も効果的です。

ウォーキングや簡単なエクササイズを継続する事。また、かかとを上げ下げする軽い筋トレや足首を回す運動は、仕事中や乗り物の中でも手軽にできるのでオススメです。

食生活の改善

バランスのよい食生活をすることは、むくみの改善だけでなく、健康な生活を送るために必要なことです。むくみの改善に限って考えると、「塩分」を控えめにし、筋肉をつくってくれる「タンパク質」を上手にしっかり摂ることが大切です。

靴の見直し

自分の足に合わない靴を履き続けることは、足に大きな負担をかけ、むくみを悪化させる原因にもなります。

ネット通販も便利ですが、靴は必ず試してから購入するようにしましょう。可能であれば、シューフィッターがいるお店に行き、自分の足の特徴を知っておくといいかもしれません。

体験談

economy_s

足の甲に違和感を持ったまま放っておいたところ、エコノミークラス症候群になってしまった方の体験談をご紹介しましょう。

*******************************

エコノミークラス症候群の影響が出る足の甲

https://doctors-me.com/doctor/circulatory/7/ex/7374

足の甲に違和感がありましたので、怪我をしたのだろうかと気にかかりました。けれど、まったく身に覚えがありません。しばらく放置していましたが、だんだん足の甲が腫れて、痛むようになりました。

もしかしたら病気が原因ではないかと不安になり、整形外科を訪れてみました。すると、エコノミークラス症候群と診断されましたから、本当にびっくりしました。整形外科医の説明によると、飛行機に乗り続けていなくても、同じ状態ならばエコノミークラス症候群を発症するそうです。そこで、自分の日常生活について振り返ってみました。その結果、パソコンに向かう仕事をしていますので、トイレに立つ以外は座りっぱなしであることが判明しました。

とても反省しましたので、まずは日常生活を見直すようにしました。一時間に一度は立ち上がり、足を伸ばしてストレッチを行いました。また、足に負担をかけないようなスニーカーに履き替えました。おかげで、現在はすっかり症状が改善されました。

******************************************

まとめ

むくみは、慢性化すると「いつものことだから」と放置しがちです。でも、足の甲のむくみを放っておくと取り返しがつかないことになるかもしれません。セルフチェックをして、気になる症状があった場合は早めに病院を受診しましょう。何もなければ一安心。病院は病気ではないことを確認しに行く場所でもあるのです。

また、一過性のむくみでも、それは血流不全が引き起こしていることに違いありません。短時間でもストレッチやマッサージをするだけで、むくみは軽減しますから、日々のむくみはその日のうちに出来るだけとるようにしましょう。

むくみからスッキリ解放され、足元も軽くなると、気分も軽く明るくなりますよね。

 

スポンサードリンク

 

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*