乳癌ステージ4を克服する!治療法の進化で余命が伸びている!

2017年6月24日更新

 

乳癌は今や12人の1人の女性が発症する誰にでもなる可能性がある身近な病です。乳癌はTNM分類法という方法に基づき、8段階に分類されます。その中でも最終段階と言われるのが、ステージ4です。

6月23日に34歳という若さでこの世を去った小林麻央さんもブログの中でステージ4と公表しておられました。

ただ、近年の医療、特に癌治療の進歩は目覚ましく、治療のオプションが増えているのは確かです。治療の指標と言われる5年生存率も年々伸びていることが知られています。

ステージ4乳癌になってしまったら、後は死を待つのみ、という時代ではなくなりました。

今回はステージ4乳癌の状態や症状とともに、進歩を続ける治療法、更には実際に乳癌ステージ4を克服した人の話を紹介したいと思います。

 

乳がんを早期発見したい人はコチラ

 

乳癌ステージ4とは?

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冒頭にも説明した通り、乳癌はTNM分類でステージ0からステージ4の8段階で表されます。TNMではしこりの大きさ(Tumor)、リンパ節への転移(Lymph Node)、乳房から離れた臓器への遠隔転移(Metastasis)があるかどうかによって分類されます。

ステージ4はその中でも遠隔転移のあるすべての乳癌をさします。乳がんが骨や肺、肝臓、脳へ転移が広がっている状態です。血液に乗ったがん細胞が臓器で増殖をすることを指します。

⇒TNM分類についてはこちら

薬物療法、抗がん剤治療、ホルモン療法が中心で、すでに転移があることから、乳房摘出といった手術は選択されないのが一般的です。

 

ステージ4の症状の表れ方は?

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症状は転移が起こる臓器によって異なります。自覚症状があまり臓器もあり、気づかないうちに癌が進行している場合もあります。

転移されやすい臓器と転移した場合の症状を紹介します。

激しい痛みが伴う骨転移

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小林麻央さんもブログで告白しているように、乳癌は骨に一番転移しやすいと言われています。約30%の患者さんは最初の転移が骨で見つかり、半数以上の再発患者さんに骨転移が見られると言われています。

痛み

転移の表れる骨は腰椎、胸椎、背骨、骨盤などですが、その転移が生じたところに痛みが生じます。

最初は軽い痛みですが、進行が進むと強い痛みにかわっていくようです。また、体を動かしたり、体勢を変えるときに患部に負担がかかると痛みが発生すると言われています。

骨折

癌細胞は骨を破壊する破骨細胞を活性化するため、骨が弱くなる、所謂「病的骨折」といい、ちょっとした動きで骨折していまうことがあります。

非常に強い痛みが生じるのも特徴です。

高カルシウム血症

破骨細胞の活性化により、骨中のカルシウムが血中に溶け出してしまうため、血液中のカルシウム濃度が高くなります。

症状として、のどの渇き、便秘、食欲減退、疲労、吐き気、腹痛、多尿です。重症になると意識障害が発生し、昏睡状態を引き起こすことがあります。

脊髄圧迫

背骨の内側の神経が癌によって圧迫されると「脊髄圧迫」を引き起こすことがあります。脊髄には運動や手足の動作を伝える中枢神経が存在し、この神経が圧迫されるとしびれや麻痺が起こりやすくなります。

激しい吐き気やめまいが起こる脳転移

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すべての癌患者さんの40%に生じると言われている脳転移。もっとも多いのは肺がんすが、それについで多いのが乳癌です。

このような「転移性脳腫瘍」は完治後長期間が経過したあとに突如現れたりしますので、定期的なチェックが重要になります。

症状は脳腫瘍の出来た箇所に依存し、様々な神経症状が起こります。吐き気、頭痛、麻痺、ふらつき、失語、様々です。これらの異変が見られましたら、速やかに医療機関での検査をうけてください。

息苦しさや咳が特徴の肺転移

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癌細胞は血管に乗って転移しますが、毛細血管が張り巡らせている肺は特に転移しやすい臓器です。小林麻央さんも骨転移以外に肺転移もあるとの告白をされたのはご存知の方が多いかと思います。

肺の転移は初期症状は自覚症状があまりありません。進行が進んだときにはじめて息苦しさや咳、粘着性の痰が出ることで気が付くことが多いです。更に症状が進行すると胸の痛みや胸水といった症状があらわれます。

初期症状が非常にわかりにくい肝臓への転移

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肝臓への転移も癌細胞が血液に乗って転移をします。この「転移性肝がん」は初期症状が非常にわかりにくいのが特徴です。体重減少や食欲不振が代表的な症状ですが、乳がんの症状がある中では余計にわかりにくいのが実情です。

触診でゴツゴツ硬く感じられ気づくこともあるそうです。症状が進行すると、黄疸が表れるため、そこで気づく方が多いようです。

 

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乳癌ステージ4の治療オプション

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遠隔転移のあるステージ4は血液やリンパに乗った癌細胞が対象になるため、「全身治療」が一般的です。

全身治療はホルモン療法、分子標的療法や抗がん剤が用いられるようです。これと局所治療としての放射線治療を組み合わされる治療法が選択されます。

ただ、治療方法は医師の見解や患者さんの状態によって、千差万別です。重要なのは医師と納得いくまで相談をすることです。

相性がある全身治療法

上記で紹介した3つの治療法ですが、乳癌の性質によって相性があります。

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女性ホルモンの影響を受ける乳癌

乳癌のうち、約70%は女性ホルモンの影響を受け増殖します。つまり、女性ホルモンを抑制することにより、癌の増殖を抑えるのです。

事前に癌がホルモン受容体を持っているかチェックし、持っていればこの治療法が選択されます。

HER2陽性の乳癌

HER2タンパクにはがん細胞の増殖に必要な栄養素を取り込む働きがありますが、分子標的薬を使うことによって、HER2タンパクの働きを阻害し、がんの増殖を防ぎます。

主にハーセプチンやパージェダと言われる薬剤が使われますが、抗がん剤に比べ副作用が少ないのが特徴です。

また、最近分子標的薬に抗がん剤を組み合わせた治療薬「カドサイラ」が登場しました。ハーセプチンに抗がん剤DM1を組み合わせたこの薬剤はHER2まで薬剤を誘導したあと、抗がん剤が効果を発揮するというものです。ハーセプチンに効果がない患者でも効果を示すこともあり、従来の抗がん剤のように正常細胞を攻撃しないため副作用が少ないのが特徴です。

トリプルネガティブ乳癌に新たな治療オプション

HER2もホルモン受容体も陰性の乳癌は所謂トリプルネガティブ乳癌と言われ、分子標的薬やホルモン療法の効果が低く、化学療法に頼らざるを得ず、耐性が生じたときに治療オプションがないのが現状でした。

そうしたなか、出現したハラヴェンという薬剤は化学療法で耐性が生じた患者に関しても効果があることが臨床試験で立証されています。

これからの乳癌治療薬

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オブシーボという薬剤をご存知でしょうか?高額薬価で話題になったので、知っている方も多いかと思います。

オブシーボのような薬剤は「免疫チェックポイント阻害剤」と呼ばれる新しいタイプの薬剤です。オブシーボはプログラム細胞死タンパク質1(PD-1)を阻害し、癌細胞をアポトーシス導く特に効果の高い薬剤です。

現在は悪性黒色腫(メラノーマ)や肺がんのみですが、様々な癌への効果が有効であることが明らかになってきています。

ステージ4乳癌、特にもっとも悪性度の強いトリプルネガティブ乳癌にも効果を示す革新的な治療と評されており、臨床試験が完了し、実用化すれば更に乳癌ステージ4の治療選択肢が増えることになろうと思います。

⇒免疫チェックポイント阻害剤の記事はこちら

乳癌ステージ4の生存率

あくまで目安に過ぎませんが、癌の悪性度を表すのによく使われる5年後生存率は26~42%、10年後生存率は13~15%と言われています。

かなり低いなと思われるかもしれませんが、この数値は年々向上しています。分子標的薬やハラヴェンなどの治療薬の多くが登場したのはここ数年ですし、オブシーボをはじめとした新しい治療薬も数年中に多数登場するのではないかと言われています。

この数値は今後年々向上していくでしょう。

あのHIVも当初は感染したら確実に死ぬ病気だったのが、現在は薬の投与で生涯を全うできるようになりました。

いつか乳癌も共存できる時代が訪れるのかもしれません。

 

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乳癌ステージ4を克服した人の体験記

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最後に乳癌ステージ4を克服した方の体験談を紹介します。

当時56歳の母は乳癌ステージ4と宣告されてから18年間経過したがピンピンしている。

出典:http://matome.naver.jp/odai/2144388715023364001?page=2

母の乳がんは「ステージ4」

主治医から手術後に呼び出され、ここまで進行してるとは思ってなかったと告げられました。

「右胸全摘手術は本人に伝えていましたが、リンパ摘出は伝えていない。でも悪いところがあれば全部取ってほしいとは聞いていたので摘出しました。」

とのこと。よくわからないので「そうですかー」な感じの兄弟。

「これからの事ですが、ここまで進行していると遠隔転移は免れません。一度ご兄弟で今後のことについて話し合われてください。」

母の余生について告げられたショックで弟はギャン泣き、そして自分の学費の心配をしてパニックに陥る。

さて、どうしたものか・・・と悩んでいた子供たちに反して、母が取った行動はあまりにも乳がん患者の枠を逸脱したものでした。

入院中に起こした出来事

◎ 手術明けの翌朝、病院から連絡が入る「お母さんが病室からいなくなりました」
 → こんなにお腹が空いてるのに、朝ごはんが出ないなんてありえない!
   売店でバナナとヨーグルトを買って喫煙室で知らない人達と談笑をしていた。

◎ 固定されている腕を上げてしまうので止めさせてほしい。 → 動くのに動かして何が悪い。

◎ 喫煙室の常連 → タバコを止める方がストレスになるから止める気ない -y( ´Д`)。oO○

退院後に起こした出来事

◎ 「抗がん剤打っても気分が悪くならない。」→ 主治医に投薬が間違っていると抗議

◎ 「抗がん剤を打ってるのに髪の毛が抜けない」→ 主治医に本当に抗がん剤をちゃんと投薬しているのかと再度抗議

◎ 髪の毛が抜けた時の為に購入していたカツラを一度もつけず、禿のまま外出
→ 蒸れるでしょ(´・ω・`)

◎ 抗がん剤を打ったその足で食堂のおばちゃんの仕事に戻る→ 仕事仲間に静止されるも言うことを聞かず出勤

多分ですが・・・、じっとしているのが怖かったんだと思います。

5年生存率0%の診断から7年が経過しました。

出典:http://next-daylife.com/nyugan/

私が癌を克服するために行った必要なこと。
写真 乳がん(乳ガン、炎症性乳ガン、癌性胸膜炎)になる原因はいくつかあります。
不規則な生活の人、ストレスを溜めている人、タバコを吸っている人、適当な食生活の人。
思い当たる節はありませんか?
私自身、まさに上記通りの生活を行っていました。
私は癌になった直後から、今までの生活を改め180度生活習慣を変えました。
今までと同じ生活では癌を治すことはできないと思ったからです。

 具体的にどのように生活を変えたかと言いますと、まず、野菜、穀物、海草などを中心とした食生活にし、肉、塩分、添加物の摂取をほとんど取らないように心がけました。

次に、ストレスを溜めないように、なるべく笑うようにする。家族と旅行などにも行くようにしました。
もちろん体調が悪い日もあるので頻繁に出かけるということはできませんでしたが、他愛の無いことでも笑うことで免疫力がアップします ここに文章が入ります。免疫力というものはガンを克服するうえで最も重要であり、私も最重要視していました。

免疫力をアップさせるには、ストレスを無くす、体を温める軽い運動をする、よく寝る、よく食べるの5つが大切です。 癌というやっかいな病気になると、なかなか前向きになれませんが、絶対に病気を治すという信念を持って挑んで下さい。最近、抗がん剤などの化学療法、 放射線治療、外科療法などに変わる第4の治療法として、免疫力が注目を浴びています。 そしてフコイダンなどの免疫機能性食品を用いた新しい免疫療法も様々なメディアに登場するようになりました。 免疫力さえあれば、末期の乳がんでも何年でも癌と共存することができると確信しています。 私自身、その事をいつも癌仲間に伝えています。ガンだからと言って、諦めることはありません。 私の仲間にもガンと何年も共存している仲間がたくさんいます。あなたもきっと大丈夫。安心してください。 

 

まとめ

今回紹介したのは乳癌ステージ4から生還した方のほんの一部です。

生還した人に共通して言えるのは、「笑顔」や「希望」を忘れないことです。「病は気から」という言葉もあるように、前向きに生きることが実は一番の治療法なのかもしれません。

小林麻央さんも元々は2016年の夏まで持たないと言われていたそうです。そこから1年間生きることができたというのは、彼女のブログでつづられていた、「前向きな思考」ではないでしょうか。

ただ、早期発見・早期治療が出来ていれば違った結果があったのでは、そう考えるとやはり残念でなりません。

 

がんは早期発見が大事

繰り返しになりますが、がん、特に乳がんは早期発見し治療ができればほぼ社会復帰できるようになりました。

でも会社などで受ける検診は多くても年1回、それ以上受けると自己負担となり、経済的な負担が大きい。。。

気になる症状があるときは医者に診てもらいたいけど、そんなしゅっちゅう行くほど暇ではないし。。。

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