早期発見すれば怖くない!? 大腸がんの初期症状とその治療法

女性が罹るがんのうち、死亡率が一番高いのはどこの部位のがんだと思いますか?

最近、乳がんに関する報道が多いので、「乳がんでは?」と思われるかもしれませんが、2014年の統計では、女性のがんの死亡率で一番高かったのは「大腸がん」なので
す!

ちなみに、男性の1位は「肺がん」、「大腸がん」は3位です。

これほど死亡率が高いがんではありますが、「早期発見で完治も可能ながん」とも言われています。つまり「大腸がん」は、早期発見すれば怖いがんではない!のです。

では、早期発見するにはどうすればよいのか?その初期症状や治療方法などをご紹介したいと思います。

 

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大腸がんとは?

大腸は、私たちの体の中で水分を吸収し、便を作る役割をしていて、その長さは約2メートル。盲腸・結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)・直腸の3つに分けられ、これらの部位のうち日本人の大腸がん好発部位(発生しやすい部位)は、直腸とS字結腸で、全体の70%を占めます。

大腸がんには、「ポリープ(腺腫)」という良性の腫瘍の一部ががん化するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。その進行は比較的ゆっくりですが、進行するにつれてリンパ節や肝臓など別の臓器にも転移していきます。

大腸がんはもともと欧米人に多い病気でしたが、日本人の食生活が欧米化したことにより、結腸がんが増加、また動物性高脂肪食の摂取が原因とも考えられていて、贅沢病と呼ぶ人もいます。

【2014年 がんの部位別死亡者数】

  1位 2位 3位 4位 5位  
男性 大腸 肝臓 膵臓 大腸と結腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位
女性 大腸 膵臓 乳房 大腸と結腸に分けた場合、結腸2位、直腸9位
男女計 大腸 膵臓 肝臓 大腸と結腸に分けた場合、結腸3位、直腸7位

元データ:人口動態統計によるがん死亡データ(エクセルのnumberシートを参照)

出典:がん登録・がん統計

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出典:がん情報サービス

 

大腸がんは症状が出にくい

大腸がんは「早期発見で完治も可能ながん」である反面、初期は無症状であることが多く、「早期発見が難しい種類のがん」でもあります。

ある程度進行して出血したとしても、便に血が混じって検査でもなかなか異常が発見されにくいのです。

人間ドッグの“便潜血チェック”がきっかけで大腸がんが発見された30代の女性は、「血が混じった箇所をたまたまこすり取ったのですね。本当にラッキーでしたよ」と担当医に言われたとか。

便潜血チェックで見つかるのも「運」次第?それほど発見が難しいのです。

 

大腸がんは進行が遅い

また、大腸がんの進行は遅く、自覚症状が出るまでには時間がかかると言われています。

肛門近くの大腸がんであれば気付きやすいのですが、結腸など深部の場合、自覚症状も出にくく、症状が出ても痔など良性の疾患と似ているため、気づいた時には進行しているケースが多いようです。

 

大腸がんの罹患率は40歳代から増加

日本人10万人あたりで、大腸がんになる人の割合(罹患率)を年齢別にみてみると、40歳代から少しずつ増え始め、50歳代以降は罹患率のカーブが急になり、年齢を重ねるごとに罹患率が増加します。

ただ、大腸がんの一因は、食生活の欧米化と言われていますから、幼少時からそのような食生活をしてきた20~30歳代の方も安心はできません。

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出典:がん情報サービス

大腸がんの初期症状

初期には自覚症状が出にくく、発見が難しい大腸がんではありますが、次のような病気のサインも現れます。

おならの臭いがいつもと違う

おならは生理現象なので誰でも出るのは当たり前です。また、盲腸などの手術の後は、「おならが出たかどうか」が腸の働き具合のサインにもなります。

ただ、そのおならにも「注意すべきおなら」があって、ポイントは臭い。

やたらと臭い(くさい)おならや止まらないおならには病気が隠れていることがあるのです。大腸がんで出血がある場合、おならに血の臭いが混ざるため、臭い(くさい)おならが出ます。

食事の内容によってもおならの臭いは変わり、肉類やたんぱく質中心の食生活をしていると悪臭を伴うおならが出ます。ただ、これは食生活を改善することで直すことができます。食生活を改善してもおならの臭いが変わらない、臭い(くさい)おならが続く場合は注意が必要です。

下腹部に違和感がある

下腹部が膨れた感じがする、なんだかチクチクするなど下腹部の違和感は、誰でも1度くらいは経験したことがあるかもしれません。実は、この下腹部の違和感が大腸がんの初期症状の可能性があります。

「よくあること」とほうっておかず、念のため病院で診てもらうこと、それが早期発見につながります。

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便通の変化(下痢もしくは便秘になる)

便通の変化は、大腸がんに気づく大きな要素です。

肛門ちかくの直腸にがんができると、便意が強く激しい下痢が起きることがあります。結腸がんでも下痢はおこりますが、結腸は深部のため激しい症状が出ず、「下痢気味かな」という程度。場合によっては便秘になることもあります。

このような便通の変化、また、便秘と下痢を不規則に繰り返すなど、それまでの排便習慣が変わったときも注意が必要です。

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便の変化(便の形が変わるなど)

便通だけでなく、便の形の変化も大腸がんの症状のひとつです。

健康な便の状態は「バナナのような便」と言われていますが、急に便が細くなった、少量ずつ1日何回も便が出る、便が出きっていない気がする。こんな状態が長く続くときは大腸がんの初期症状かもしれません。

便に血が混じる

排便後の便を見たら便に血がついていた、お尻をふいたトイレットペーパーに血が付いていたなど、血便と下血は大腸がんの初期症状の可能性があります。

「赤い血は痔、大腸がんは黒っぽい血が出る」という情報もありますが、S状結腸がんや直腸がんなど肛門に近いがんは、赤い血のついた便が出ますから、「赤い血ならば大丈夫」という思い込みは危険です。

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便の色

便の色は茶褐色や茶色が普通です。食べ物や薬で便の色が変わることがありますが、心当たりがないのに「黒い便」が出た場合は、大腸がんの可能性もあります。

 

家族に大腸がんの人がいる場合は要注意

がんには遺伝するがんと遺伝しないがんがあります。

消化器系のがんのうち、食道がんや胃がんは遺伝傾向があまりありませんが、大腸がんや大腸ポリープは遺伝傾向が強いがんと言われています。

親や兄弟姉妹などの直系の家族に大腸がんに罹った人がいる場合は、発症するリスクが高まりますから、症状がなくても大腸がんの検査を定期的に受けることをお勧めします。

大腸がんの検査

では、大腸がんの検査にはどのようなものがあるのでしょう。その主なものは次のとおりです。

便潜血検査…便に血が混じっていないか検査します

直腸診…肛門に近い部分にがんがあるかどうかを、医師が指で直接触って調べる方法です。

注腸造影検査…原理は胃のバリウム検査と同じで、肛門から造影剤(バリウム)と空気を注入し、X線写真を撮影する方法です。

大腸内視鏡検査…いわゆる大腸カメラと言われる検査です。管の先端に小型のカメラのついた内視鏡を肛門から挿入し、医師が直接目で見て確認する方法です。この検査で病変を早期発見できれば、その場で切除できる場合もあります。

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出典:http://yasumaple.exblog.jp/10396774/

 

一般的には、健康診断などで便潜血検査を行い、血が混じっていることが認められた場合に大腸内視鏡検査をする、という流れが多いようです。

大腸内視鏡検査は、事前に2リットルほどの下剤を飲んで腸を空にする必要があって、辛いとか、検査中痛い思いをする、といったイメージがあるかもしれません。確かに下剤を飲むのは大変ですが、その場でポリープを切除することが可能な検査でもありますし、早期発見に有効ですから、躊躇せずに検査を受けるようにしましょう。

 

大腸がんの治療

検査の結果、大腸がんが見つかった場合、その主な治療法は次の4つになります。

1.内視鏡治療 2.外科手術 3.化学療法 4.放射線療法 

どのように治療するのかは、患者さんの状態や、がんの進行具合などによって決められます。

内視鏡での治療

がんが大腸の壁のもっとも内側にある粘膜にとどまっている場合と、粘膜下層まで入り込んでいても浅いところにとどまっている場合(軽度浸潤)は、内視鏡での治療が行われます。

その場合も、内視鏡で切除したがんは、病理検査で詳しく調べられ、リンパ節転移がある場合には追加手術が行われることもあります。 

外科手術

がんが粘膜下層に深く入り込んでいる場合(深部浸潤)には、手術治療が選択されます。

結腸がんの場合は、がんから約10cm離れたところまでの腸管を切り取り、残った腸管どうしを縫い合わせてつなげます。

また、直腸がんが進行している場合は、完治を目指すために、直腸近くにある排尿や排便、性機能をコントロールする神経も含めて切り取る場合があります。

腹部を大きく切り開かず、小さい穴を開けてカメラで映像を映してモニターを見ながら手術する「腹腔鏡下手術」という方法もあります。

腹腔鏡下手術ができるかどうかは、病状や病院の方針などにより異なりますから、担当の医師に相談する必要があります。

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化学療法

化学療法とは、抗がん剤を使用する治療方法で、その目的は、大きく2つに分けられます。

ひとつは、手術後のがんの再発を防ぐための化学療法で、手術で取り切れなかった目に見えない小さながん細胞による再発をできる限り防ぐために行われます。

ふたつ目は、手術ができない場合や再発した場合の化学療法で、がんが進行するスピードを抑え延命することを目的として行われます。

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放射線治療

放射線治療は、X線やγ(がんま)線などの放射線を当てて、がん細胞の遺伝子を破壊し、がんが増えるのを抑える治療法です。この治療法も目的によって大きく2つに分けられます。

ひとつは、手術の前後に、がんのサイズの縮小や再発の抑制などを目的として行われる「補助放射線療法」。ふたつ目は、切除不能な大腸がんの痛みや出血などの症状を緩和する目的で行われる「緩和的放射線療法」です。

「補助放射線療法」は、国内の手術成績が海外と比べて良いことや、特異的な副作用が起きる可能性があるなどの理由で、日本ではそれほど広く行われていないようです。

まとめ

大腸がんは「早期発見で完治も可能ながん」であるにもかかわらず、「死亡率の高いがん」でもあります。それは何故かというと、気づいた時にはすでに進行しているからです。

でも、大腸がんは進行が遅く、早期に発見すれば治る可能性が高いがんであることは間違いありません!

初期症状、特に「便の色や形」は自分の目で確認できるものです。まずは自分の体、そして便に興味を持ち、日々観察すること…それが早期発見、さらに早期治療につながるはずです。

「いつもと何か違う」と感じたら、躊躇せずに早めに専門医を受診しましょう。

 

がんは早期発見が大事

がんの治療法は年々進歩し、早期発見ができればかなり高い確率で社会復帰できるようになりました。

でも検診は多くても年1回、それ以上受けると自己負担で高すぎ。。。

気になる症状があるときは医者に診てもらいたいけど、そんなしゅっちゅう行くほど暇ではないし。。。

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