若い女性に多いスキルス胃癌。5つの初期症状を見逃さないで!

スキルス胃癌をご存じでしょうか?

過去には、「私が今、侵されている病気の名前、病名は…癌です」と癌告白会見を初めて行ったアナウンサーの逸見政孝さん、俳優の小林すすむさん、最近ではニュースキャスターの黒木奈々さんの命を奪った病気として、その名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

特に黒木奈々さんは32歳という若さで、発見から約1年という短い闘病期間で亡くなったことから、その衝撃は大きく、スキルス胃癌は「進行が早く治療が難しい怖い病気」というイメージが強いかもしれません。

しかし、他の癌と同様、「スキルス胃癌」も、近年 化学療法による治療効果の向上が期待され、完治が不可能ではなくなってきました。

今回は、「スキルス胃癌」の症状や治療法とともに、実際にその病気と闘っている方のお話をご紹介したいと思います。

 

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胃癌とは?

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胃癌は胃にできる悪性腫瘍で、日本では肺癌、大腸癌に次いで3番目に死亡率が高い癌です。

日本では、癌全体の罹患率は男女とも一貫して増加傾向にありますが、胃癌は1980年代には男性で36%、女性で26%を占めていた割合が、2011年には男性18%、女性12%程度と減少傾向にあります。

(※「がんの統計2015」公益財団法人がん研究振興財団 資料「部位別がん死亡数(2014年)より」

胃癌の分類

胃癌は、癌の進行が粘膜下層まででとどまっているものを「早期胃癌」。それ以上に深く浸潤しているものを「進行胃癌」と呼びます。

早期胃癌は、Ⅰ型(隆起型)・Ⅱ型-a(表面隆起型)・Ⅱ型-b(表面平坦型)・Ⅱ型-c(表面陥凹型)・Ⅲ型(陥凹型)の5つの型に。進行胃癌は、1型(限局隆起型)・2型(限局潰瘍型)・3型(浸潤潰瘍型)・4型(びまん浸潤型)の4つの型に分類され、進行がんの中でも4型に分類されるものが「スキルス胃癌」と呼ばれています。

スキルス胃癌とは

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“スキルス”とは“硬い”という意味で、スキルス胃癌は進行すると胃壁全体が厚くなって硬くなるため、硬がん、硬性がんとも呼ばれます。

また、胃癌の細胞組織がどのような構造になっているのかを調べて分類する「組織分類」では、未分化型の進行したものがスキルス胃癌です。

未分化型の癌は、癌細胞が形も並び方も、まとまりなく増殖する特徴(びまん性)を持っていて、スキルス胃癌では、個々の癌細胞があちこちにちらばって増殖を始めます。そのため、短期間で広い範囲にわたって癌細胞がはびこることになります。

また、癌細胞が、癌細胞以外の特定の線維芽細胞を増殖させ、その細胞がさらに癌細胞の増殖を促すという悪循環が起きると考えられています。

発見されにくく進行が速い、余命数か月の場合も…

胃の壁の中をしみこむように浸潤し、粘膜の表面にあまり現れない「スキルス胃癌」は、内視鏡検査でも診断が難しく、発見されにくい癌のひとつです。

また、先にも述べたように未分化型であるため、進行が速く、気づいたときにはかなり進行し、他の部位に転移しているケースが多くみられるようです。

そのため、発見時には余命が長くないことが多く、治療が難しいのが現状で、末期のスキルス胃癌の場合は、余命が数ヶ月になる場合も多々あるのです。

若い世代、女性に多い

スキルス胃癌は胃癌の10%前後を占めているといわれています。

また、通常の胃癌が50代~60代の中高年層に多いのに比べ、スキルス胃癌は3040代の若い世代に多いこと、そして男性よりも女性の発症が多いことが特徴と言えます。

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スキルス胃癌の検査

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スキルス胃癌の検査には、胃X線検査(バリウム検査)や内視鏡検査、超音波内視鏡検査、腹部エコー検査、腹部CT検査、腹部MRI検査、などを行います。

「スキルス胃癌」は胃の内側に凹凸の変化が出現しないため、レントゲン検査や内視鏡検査では、早期発見は難しいと言われています。

でも、内視鏡検査で早期発見され、手術で完治した方も実際にいらっしゃいます。バリウム検査は意味がないという医師もいますが、それぞれの検査には違いがありますので、胃X線検査と内視鏡検査を相補的に行うのがよいでしょう。

スキルス胃癌の初期症状

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癌の進行に伴って吐き気や上腹部痛、上腹部満腹感など、さまざまな症状が出てきますが、スキルス胃癌に特有の症状はありません。

ただ、通常の胃癌と同様、以下のような症状が発症するケースが多いようです。

みぞおちの辺りの痛み

みぞおち辺りの痛みは、ストレスなどからくる胃潰瘍なども考えられますが、胃癌でも上腹部に痛みが発生することがあります。

食べられる量が減る・体重減少

胃癌になると、胃液が多くですぎる影響で胃粘膜の機能がおかしくなり、食べられる量が減り、食欲不振、消化不良を起こしやすくなります。そうなると当然、体重減少もおこります。この症状も胃潰瘍の初期症状と同じであるため、見過ごされがちです。

胸やけ・胃もたれ

胸やけや胃もたれも胃癌の初期症状のひとつです。食べ過ぎかも、と市販の薬で対処しようとする人が多いですが、症状が治まらない場合は注意が必要です。

ゲップが出しにくい、のど元でつかえる

ゲップが頻繁に出るのは胃癌の症状のひとつですが、「胃がパンパンに腫れていて、ゲップをだそうとしても胃の入り口が詰まって、ゲップもでない。」という自覚症状をあげている患者さんもいます。

吐血

症状が重くなると、吐血することもあると考えられています。血の色が胃酸によってどす黒くなっていることが特徴で、吐血時には、血圧低下や激痛を伴うこともあります。

転移

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転移の種類は次の3つがあり、転移の状態を見極めることで治療方法が変わってくることになります。

1.リンパ行性(こうせい)転移…リンパ液の流れにのって癌が転移して、進行に伴って胃に近いリンパ節から遠いリンパ節へ転移。

2.血行性転移…血液の流れに乗って癌が転移する。腹部の静脈を流れる血が胃や腸から肝臓を通って心臓や肺に戻るため、肝臓や肺への転移が起こりやすい。

3.播種性(はしゅせい)転移…漿膜(しょうまく)(内臓器官の表面を覆う膜)を突き破って胃の外側に染み出た癌が腹腔内にこぼれ落ち、種をまいたように散らばって腹膜や腹膜内の臓器に転移。これがスキルス胃癌の特徴的な転移です。

スキルス胃癌の治療

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スキルス胃癌は標準的な治療方法がまだ確立されていません。そのため、胃癌治療のガイドラインに準じて治療が選択されることが多いと言われています。

その治療の3本柱が

1.手術療法 2.化学療法 3.放射線療法 です。

1.手術療法

進行癌では胃切除と2群までのリンパ節郭清が標準的手術とされていて、スキルス胃癌でも基本的には手術が第1選択となります。

スキルス胃癌の手術の可否を決める大きなポイントは、播種性転移によって起こる腹膜播種があるかないかです。腹膜播種などの遠隔転移がなければ、標準的な手術を行い、手術後、補助化学療法を加えるのが現時点では最良の治療法と言われています。

また、手術には、癌によって引き起こされる症状を軽減するために行われる「緩和手術」と呼ばれるものもあります。例えば食事を摂れなくなった時に、胃と腸を繋げるパイバス手術などがそれにあたります。乳癌で闘病中の小林麻央さんもこの手術を行ったと思われます。

2.化学療法

腹膜播種がある場合には、手術では根治が難しいため、化学療法を行うことになります。

これは抗がん剤や分子標的薬を使う治療法です。分子標的薬とは、体内の特定の分子を狙い撃ちし、その機能を抑えることによって、より安全に有効に病気を治療する目的で開発された薬です。

また、胃癌ではまだ治験段階ですが、免疫チェックポイント阻害薬(剤)での治療が、最近注目を浴びています。

これは、癌細胞を直接攻撃して殺す薬ではなく、癌細胞を殺そうと頑張っている免疫にブレーキをかけようとする癌細胞の働きを阻害する、「マイナス×マイナス=プラス」の薬です。

治験では、今のところ副作用も皮疹や下痢程度で、心配されていた自己免疫疾患などの報告は少ないとのことですから、期待できる治療法と言えるでしょう。

3.放射線治療

放射線治療は、主に手術できない胃癌に対して出血を止めるや骨に転移した癌によって引き起こされる痛みを取り除くために行われます。

また、最近ではリンパ節や肝臓に転移して腫瘍を縮小させる目的で放射線を照射することもあるようです。

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スキルス胃癌 闘病ブログ

実際にスキルス胃癌と闘った方のブログをご紹介しましょう。

~みなさんへの告知と宣言~

http://momita.blog134.fc2.com/blog-entry-34.html

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家族がスキルス胃がんになって、

事例を探している方には厳しい話ですが、

事実を再度確認したいと思います。

楽天的な考えなので、軽い文章を書いては

いますが、スキルス胃がんは基本的に

「完治が難しいがん」に分類されるものです。

理由は簡単で、自覚症状が薄く、

発見された時点で手術が不可能なケースが

5割以上。通常、がんは塊になりますが、

スキルス性のがんはバラバラになって

身体中を飛び回ります。

つまり、手術が仮にできたとしても、

再発の危険性が高いのです。

がん(乳がんを除く)は5年再発しなければ

完治とされますが、

スキルス胃がんの5年生存率は10%20%

性質を考えると、その後も全く油断できません。

よく胃を全摘出して、90歳まで生きたよ、とか

話を頻繁に聞きますが、大抵スキルスでは

ありません。通常の胃がんです。

確かに、胃がんは「治るがん」とされていますが、

スキルスは別枠なのです。

ネットで探すスキルス胃がんの事実は

あまりにもつらい現実ばかりです。

スキルス胃がんと告知され、精密検査の前にもし

このブログを見るようなことがあれば、

悪い情報ばかりでは無いよと伝えられると

思ったのです。

ですので、今まで長々と闘病の話しを

書いてきましたが、思いのほか

長くなってしまっているので、

はっきりとここで書きます。

私は胃の2/3がスキルスがんに冒されていましたが、

腹膜への転移はありませんでした。

腫瘍マーカーは出ていません。

また、リンパ節への転移が1つも有りませんでした。

がんが胃の層のなかでギリギリ留まっていました。

ステージは2で、5年生存率は統計上は7080%です。

そして、術後半年経っていますが、

抗がん剤はやっていません。

以前、自分に対して奇跡という言葉は

使いたくないと書きましたが、

このような状況は奇跡と呼んでも良いのかも

しれません。でも、私たちはただの

ラッキーであったと認識しています。

当初、手術は無理かも(ステージ4)から始まって、

綱渡りの検査の結果、

何とか5年生存率20%程度のステージ3C

胃と脾臓を取り出して精密検査をしてみれば、

なんと一切転移なしのステージ2

単に運が良かっただけであって、

それ以上でもそれ以下でもありません。

偶然が重なって今の状況があります。

もちろん、予断を許す状況ではありません。

自らの選択で抗がん剤を使用してません。

(このあたりの理由はまたブログに書きます)

体重は62キロから51キロまで下がっています。

食後の体調不良はつづいています。

明らかに全摘出の影響でQOLは下がっています。

再発の可能性が0になったわけではありませんし、

明日にでも厳しい闘病記になる可能性があります。

半年前は、子供が高校生になるまでは

なんとか生きたいと思っていました。

今は結婚までは見届けたいと思っています。

来年は孫をみたいと思っているかもしれませんし、

小学校を卒業するまでは、となっているかもしれません。

もしも、このブログを読んでいるあなたに、

大切な家族がいるなら、どうしてもかなえたい

目標があるなら、今はがんでは無くても、

できることはあるはずです。

年齢は関係ありません。

年に一回のがん検診、ピロリ菌の除去、

そしてよく観察して、げっぷに異常が無いか、

食事の取り方がおかしくないかを

見てあげられます。

うちの嫁さんのように口うるさく検査に行け

と言える(思える)はずです。

たった数週間の差が、生存率を大きく

変えてしまうのがスキルス胃がんなのです。

あと4年と6ヶ月後、私はここで

5年生きました」と報告したい。

それが、これから先にスキルス胃がんと告知される

人たちに希望を与えられる唯一のことだと

思っています。

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まとめ

ここに紹介した闘病ブログの方は、転移もなく運がよかったのかもしれません。

でも、この他にも余命を宣言されながら、それ以上に長く、病と闘いながら(共存しながら)日々を明るく過ごしている方が大勢いらっしゃいます。

分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬(剤)の治験も日々進んでいます。

小林麻央さんの言葉を借りれば「病の影に隠れることなく」、希望を捨てず、11日を大切に生き続ける気持ちが、免疫力を高めることにつながるかもしれません。

スキルス胃癌の克服は不可能ではないのです。

 

 

がんは早期発見が大事

がんの治療法は年々進歩し、早期発見ができればかなり高い確率で社会復帰できるようになりました。

でも検診は多くても年1回、それ以上受けると自己負担で高すぎ。。。

気になる症状があるときは医者に診てもらいたいけど、そんなしゅっちゅう行くほど暇ではないし。。。

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